■コネ全盛の業界で、ホームページによる新規顧客の獲得は可能か?■
■■「とある零細税理士事務所の、ホームページ顧客獲得奮戦記」No.06 ■■
■■■ http://akibare.net/ms.htm ■■■
〜 専用ドメイン取得の勧め 〜
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こんにちは。担当制ヘルプデスクの、中小企業IT支援“あきばれネット”の吉本です。数あるメールマガジンの中から、本誌をご登録いただきありがとうございました。
本誌は、税理士事務所という「コネと人間関係」の業界で、果たしてホームページで新規のお客さん開拓ができるか、と言う実験プロジェクトの顛末記です。
●前回までのお話
「さむらい業」の法人化と言う流れの中、新規顧客獲得のチャネルを増やすため、税理士の下田先生は今あるホームページとは別に、新しく「テキスト中心」のホームページを作るということを決心しました。
従来型の営業を行っていた時の、顧客獲得コストは、1社あたり約「60万円」。一方「無料質問コーナー」を活用した、旧ホームページの顧客獲得コストは、約「100万円」。
必ずしもホームページが低コストでお客さんを獲得できるわけではないことに気づいた下田先生は、特定のテーマ、特定の見込み客に絞って、ホームページで集客を行うことにしました。
さて、今週のテーマは「ドメイン名」です。
●独自ドメイン名の取得
私「それじゃ私の方で、そろそろドメイン名の申請をしておきますよ」
下「ドメイン名って、専用のを取得した方がいいんですか?」
私「そうですね。プロバイダーのホスティングサービスを使っても良いですけど、企業としてホームページを運営するんだったら、自社の専用ドメイン名を取得した方がいいですよ」
下「やっぱり、そうですか。」
私「だって、名刺に自社のホームページや、メールアドレスを印刷する時に、
E-Mail shimoda@mvg.biglobe.ne.jp
URL http://www3.angel.biglobe.ne.jp/~home/shimoda.htm
とかだと、格好が悪いじゃないですか。」
下「まあ、そうですよね。」
私「それに、プロバイダのドメイン名を利用すると、プロバイダを変更した時に、ホームページのurlや、メールのアドレスが変更になってしまいますよ。自社専用ドメイン名なら、プロバイダを変更しても、ホームページのアドレス変更しなくてすみますから」
下「ドメイン名を取得するのって、いくら位必要なんですか?」
私「多少、業者によって上下しますが、平均したら、毎月1,000円くらいの費用ですよ。」
ドメイン名というのは、インターネット上の社名(商号)ようなものです。現実社会で、「ビッグローブの下田事務所」という会社名にする人はいないですよね。
インターネットも同じ事。月々1,000円くらいの費用ですから、御社がホームページを作る際には、自社専用のドメイン名を取得することをおすすめします。
●ドメイン名の名前の付け方
下「ところで、ドメイン名って、どんな名前が良いですかね?」
私「そうですね〜。かなり趣味の世界になりますけど、分かりやすいのが良いと思いますよ。」
下「例えば、shimoda-zeirishi-jimusyo.jp、とかどうですか?」
私「そりゃ駄目でしょ。だって長すぎですよ。」
下「まあ、そうですよね。」
下「じゃ、shimoda-taxoffice.jp、とかは、どうですか?」
私「さっきよりは、確かに短いですけどね・・・。」
インターネットの世界では、このドメイン名をどうするかが、大変重要です。例えば、検索サイトでは、“ヤフー”が有名ですが、彼らの成功の最大の理由が「分かりやすいドメイン名」だと言われています。
ヤフーのドメイン名は、“yahoo.com”。一方、彼らのライバル、インフォシークは“infoseek.com”。
この二つのドメイン名を比べた場合、「インフォシーク」と聞いて、「infoseek」のスペルを正確に入力するのは、アメリカ人でも結構難しいのです。その結果、ブラウザの入力が簡単なヤフーが、徐々にシェアを伸ばして行きました。
「ブックマーク登録するから、ドメイン名なんて関係ない」と思うかも知れません。でもパソコンに段々慣れてくると、ブックマークではなく、キーボードで直接ドメイン名を入力するケースが増えて来ます。
だから、覚えにくい、複雑なドメイン名を選ぶと、入力ミスが多くなって、ユーザーが別のサイトに行ってしまいます。
簡単なドメイン名を取得すること、これがインターネット時代の基本戦略です。
●紛らわしい文字は使わないこと
私「もう少し、短いドメイン名にしましょうよ。」
下「それじゃ、
shimoda-tax.jp
とかどうですか?
私「おっ。大分短くなりましたね。」
私「でも、ハイフン(−)って、使わない方がいいですよ。ハイフンを入力する時に、ミスする人が多いですから。」
下「そうなんですか。」
私「ええ。少し違和感あると思いますが、ハイフン抜きの
shimodatax.jp
の方が、入力ミスが少なくて、良いと思いますよ。」
ドメイン名に、ハイフン(−)を入れて、区切りをつけているホームページは結構多いです。
でも私がドメイン名のご相談に乗る時には、決してお勧めしていません。それは、ドメイン名で途中に「ハイフン(−)」を入れると、ブラウザで入力する時に、間違うケースが多いからです。
良くある間違いは、ハイフンとは思わずに、「アンダーバー( _ )」や「ピリオド(・)を入力してしまい、エラーになってしまうものです。
当然、入力の時にこうした間違いを起こしてしまうと、サイトにはアクセスしてもらえません。ですから、こうした間違いを引き起こさないドメイン名を選ぶのがポイントですね。
●今週のポイント
かくして、下田先生のドメイン名は、shimodatax.jp、に決定しました。
ところで一つだけお断りがあります。実は下田先生のお名前は仮名で、またドメイン名の本当のものではありません。これは、下田先生のHPに対して、このメルマガを通じたアクセスがあると、現在行っている各種販促の効果が正確に計測できなくなるため、しばらく下田先生の本名と、ドメイン名を伏せさせて頂くものです。
ただし、このメルマガの最終号では、本名とドメイン名を、明らかにすることをお約束しますので、それまでは仮のドメイン名で話を続けさせて頂きますね。
さて、それでは今週のポイントです。
・ドメイン名は、自社専用のドメイン名を取得しましょう。
・ドメイン名は、「短くて、分かりやすい」ものにしましょう。
・ドメイン名には、ハイフン(−)や、アンダーバー( _ )は使わないようにしましょう。
ということで、続きはまた来週ということに致します。
それでは、また来週、お目にかかりましょう。
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