■コネ全盛の業界で、ホームページによる新規顧客の獲得は可能か?■
■■「とある零細税理士事務所の、ホームページ顧客獲得奮戦記」No.02 ■■
■■■ http://akibare.net/ms.htm ■■■
〜 ホームページ作りはテキストで 〜
================================================================
こんにちは。担当制ヘルプデスクによる中小企業IT支援“あきばれネット”の吉本です。数あるメールマガジンの中から、本誌をご登録いただきありがとうございました。
本誌は、税理士事務所という「コネと人間関係」の業界で、果たしてホームページで新規のお客さん開拓ができるか、と言う、実験プロジェクトの顛末記の、第2回です。
●前回までのお話
「さむらい業」の法人化という流れの中、私の顧問税理士さんである「下田税理士事務所」では、今までのような「知り合いからの紹介」と言う営業スタイルに加え、新しい顧客開拓の方法を模索していました。
その新しい顧客開拓の一環で、1年前にホームページをプロの業者に頼んで制作してもらいました。初期制作費30万円、月々のホスティング(サーバー)費用が1万円です。でもそれほどアクセスはなく、「作りっぱなし、放りっぱなし」のホームページになっています。
こうした状況でお悩みの下田先生に対し、私が「ホームページを新しく、自分で作り直すこと」を提案しました。最初はまた「何十万円」もかかるのかと、心配そうだった先生ですが、「自分で作れば安いですよ」と言う私の言葉を聞いて、ぐぐっと身を乗り出してきました。
それでは、第2回の始まり始まり〜。
●ホームページは文字を中心に作ろう!
私「先生のホームページって、画像を使って、かなり複雑に作ってますよね。プロの人でないと、コンテンツの修正は難しいですよ。」
下「そうでしょう。自分でコンテンツ作れるんだったら、作りたいんですけどね。」
私「そうですね・・・。今のホームページをいじるのは、結構手間がかかるしな〜。じゃ、いっその事、新しいホームページを1から作ってみませんか。私が少し手伝ってあげますから」
下「はあ。でも、また何十万円もかかるんでしょう。」
私「いえいえ。今の先生のホームページみたいな、画像コリコリのホームページじゃなければ、そんなにかかりませんよ。4〜5万円くらいかな。」
下「えっ。そんなに安いんですか」
私「そうですよ。しかも、最初に作ってしまえば、あとは自分で自由にコンテンツの修正・加工が簡単にできますから。」
画像を利用してホームページを作ると、コンテンツの修正や追加が、ものすごく大変です。下田先生のホームページを分析して、まず目に付くのが「画像」主体のホームページだと言うことでした。プロの業者に作ってもらっているのですが、その人
が「デザイン重視」で作ったため、ほとんどの文字を「画像」で作っているんです。
見た目はお洒落なんですけど、修正するのにかなり手間がかかる形になっていて、ちょっとコンテンツを修正すると、「はい、修正費用20万円、也」みたいな世界でした。
一方、「画像」を使わないで「テキスト(文字)」中心に作れば、4〜5万円もあれば、そこそこのホームページが作れます。そして「テキスト」ベースで作れば、先生のようなホームページの「素人」でも、あとで自分でコンテンツの修正・追加が可能だと言うわけです。
もし、あなたの会社のホームページが、下田先生と同じように、自分で修正できない、お金がかかる、アクセスが少ない、画像利用でお洒落だけど商売につながらない、と言った悩みをお持ちなら、今までのホームページとは別に全く新しくホームページを立ち上げる事をお勧めします。
●ワープロが使えれば、誰でもホームページは作れます。
下「自分でコンテンツ作るって言っても、どうすれば良いんですか?」
私「先生はワープロ打てますよね。ワープロが打てれば、誰でもホームページ作れますよ。」
下「私くらいのワープロレベルでも、問題ないんですか?」
私「そうですね〜。まあ、先生のワープロレベルは、かなり低いですけど、キーボードが打てれば何とかなりますよ」
(先生がワープロで作ったファイル、いつも後で修正するの大変なんだよね〜。インデント使わないで、全部スペース入れてるし・・(^_^;)
下「具体的には、どうすれば良いんですかね?」
私「まずは、ワープロで“コンテンツ”を作ってください。絵とか記号とかを使わないで、とにかく文字(テキスト)で、コンテンツを作りましょう。」
下「ほうほう」
私「ホームページはコンテンツが命。ですから、お金をかけて“お洒落な”ホームページを作る代わりに、内容が充実したコンテンツを“テキスト”で作りましょう」
繰り返しになりますが、中小企業は文字(テキスト)中心でコンテンツを充実させるのが、商売繁盛の大原則です。
私「皆さん、よく間違うんですけどね、インターネットユーザーは、お洒落なホームページを必ずしも喜ぶわけじゃないんですよ。中小企業とか、お役所とかで多いのが、ホームページにアクセスすると、いきなり訳の分からない“絵”が、クルクル回り出すのがありますよね。時には、音楽までついてて。こういうサイトは“お洒落”かもしれませんが、実用的ではないので、ネット上では“小馬鹿”にされています。」
下「えっ、そうなんですか? じゃあ、うちのホームページは?」
私「先生のホームページは、別にアニメーションが動く訳じゃないから、まだましですけどね。でも、ぱっと見おしゃれなんですが、中身が全然ないんですよね。」
下「やはりそうですか。いや私もそうかな、なんて思ってはいたんですけどね・・・・」
画像や音がもてはやされたのは、一昔前の話です。画像や音が多用されたホームページは、ダウンロードするのに時間がかかるので、「本当のプロが作った優秀なサイト」でもない限り、ほとんど喜ばれません。
私含め、“芸術的センスの乏しい”人間は、お洒落さを追求するよりも、コンテンツの中身で勝負しましょう。(^_^;)
●それでは続きはまた来週・・・
ということで、続きはまた来週ということに致します。
それでは、また来週、お目にかかりましょう。
======================================================================
←前ページへ 次ページへ→
|