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− 社長さんの言葉で書かれたパソコン入門です -

始めに2 インターネットとは、巨大な道路網

 さてパソコンとは何かが分かった所で、インターネットとは何かについても説明しておこう。

 近年、大はやりのインターネットだが、今ひとつピンと来ないのではないだろうか。

1)インターネットの定義

世の中で良く使われている説明は、

「インターネットとは、世界各国の商用パソコンや通信ネットワーク、研究所や大学のLANなどのネットワークを相互に接続したネットワークの集合体の総称です。自分のコンピュータをインターネットに接続すれば、世界のあらゆる場所の情報を入手したり、世界へ向けて情報発信を行うことも可能です。日本のインターネット人口は平成十二年末で4700万人を突破しました」

と言った類の説明である。でもきっとこの説明読んでも、インターネットって何か良く分からないだろう。

 一言でいえば、インターネットとは「巨大な全世界道路網」だ、と理解してもらえば良い。

2)インターネットと道路網

 まずは自動車で説明してみよう。教習所に行って自動車の免許を取った、そのあと自動車も購入した。でもそれだけでは走れない。何が必要だろう。そう、それは「道路」である。

 自動車は道路を走るから価値がある。「道路を走って」スーパーマーケットに買い物に行ったり、図書館へ調べものに行ったり、はたまた友達の所にお喋りに行ったりする。この時その道路を誰が作ったかなんて話は誰も気にしていない。国道もあれば、県道もあるし、誰が管理してるか分からない小さな道もあるだろう。誰かが作った道を利用して、自動車で目的地に行くのである。そして道路同士は我々の知らないところでお互い接続されており、各々の道路が巨大な「道路網」を形成している。

 インターネットとは、この道路網だと思えばよい。「パソコン」と言う自動車を使って、色んな人が用意してくれた「インターネット」と言う道路網を使って、目的地に行くのである。自動車でスーパーに行くように、パソコンでオンラインショッピングをする。自動車で図書館に行くように、パソコンで情報を検索する。自動車で友達の所に行くように、パソコンで友達とお話しする。そしてその元になっているのは「インターネット」という道路網なのである

 いわば自動車が道路網を利用して目的地に行くように、パソコンはインターネットを利用して、色んな事をするのである。

 ただ一点だけ両者に大きな違いがある。

 それは、自動車で移動する時は、自分が自動車に乗って、自分が道路を移動する。でもインターネットの場合は、自分のパソコンに相手の情報がインターネットを通じてやって来るのである。つまり自動車+道路網の場合は目的地まで自分が必ず移動しなければならないが、インターネットの場合は、自分はパソコンの前にいて、情報だけが移動して来るのである。ちょっと正確ではないが、ピザのデリバリーを注文すると、ピザが道路を通って我が家にやって来るようなイメージだ。

 いずれにしても、自分が行くか、相手がやって来るかの違いはあるが、「インターネットとは、巨大な道路網である」と理解してもらえれば良い。そしてこのインターネットという道路網は、海や川や山を乗り越えて、日本中あるいは世界中とつながっているワールドワイドな道路網なのである。

3)プロバイダーと私道

 さてインターネットが道路網だと分かった所で、また自動車の話に戻ろう。

 自動車も買った、家の前には道路も整備されている、これだけで車庫から道路を通ってドライブ出来るだろうか。答えはノーだ。なぜか。それは車庫から道路までの「私道」が必要だからだ。普通住宅を購入する時は、道路に6メートル以上隣接する事と言った法律があるので、駐車場と道路は自動的に隣接している。でも少し奥まった所に自宅を購入した場合、自分の車庫から道路までの間を「私道」で接続しないと道路には出られない。つまり道路を利用するためには、自分自身で自宅と道路をつなぐための「私道」を用意しなければいけないのだ。

 インターネットも実はこれと同じである。インターネットと言う巨大道路網は既に存在するが、その道路網と自分のパソコンを接続するための「私道」が必要なのだ。この私道がなければ、あなたのパソコンでインターネットを利用することはできない。

 そしてこの私道を提供するのが、「プロバイダー」と呼ばれる接続業者である。

 彼らプロバイダーは、どうやって私道を提供するのだろう。自動車での私道は地面の上の道路であるが、インターネットの私道は「電話線」である。彼らプロバイダーは普段あなたが利用している電話線を、インターネット用の私道に仕立てあげてくれるのだ。イメージで言うと、今まで人しか通ってなかった私道の下にトンネルを掘って、上を人が(=電話が)、下を自動車が(パソコンが)通れるようにするような感じである。電話線の端にトンネルを作るための特別な機械(モデムとかTAとか呼ばれる)を設置し、この機械がインターネット用のトンネルを電話線の中に作ってくれる訳である。

4)インターネットのメリット

 それでは次に、インターネットと言う道路網を使うと、あなたは何が出来るのかを考えてみよう。

 まずは色々な情報をインターネットで入手できる

 ニュース、天気予報、企業情報、各種統計、経済予測、等々、ビジネスで使えそうなありとあらゆる情報が、ほとんど無料で提供されている。様々な企業や個人ユーザーが、インターネット上の「ホームページ」と呼ばれる場所で、右のような情報を提供している。いままで雑誌や新聞でビジネス関連の情報を集めていたと思うが、インターネットを使えば相当効率的に、しかもほとんど無料でビジネス情報を収集できる。

 つぎに自社の「支店」をインターネット上に開設できる

 地方に支店を出すような感じで、インターネット上に「ホームページ」と言う仮想の支店を開設できる。そのインターネット支店では、自社の企業紹介や製品情報と言った企業パンフレット、問い合わせの多い質問に対する模範回答集やマニュアルの提供、と言った情報を提供できる。また資料請求への対応やアンケートの実施と言った、お客さんとの直接のやり取りも可能だ。

 そしてインターネットを使って商売ができる

 自社のホームページ上で、商品を販売することもできるし、他社のホームページで必要な物を購入することも可能だ。一般消費者向けの企業であれば、いわゆる「電子モール」と言った所でインターネットユーザー向け販売が可能だし、大企業が提供している「電子調達」システムを利用した企業間の商売も段々と盛んになってきた。また自社の在庫処分をインターネットで出来たりもする。

 これ以外にも色々な事がインターネットでは可能だ。もう何年かすると、通常のビジネスで出来ることはほとんど全てインターネットでも可能となるだろう。

 以上でインターネットというものが、何となく分かってもらえただろうか。

5)おさらい

 もう一度おさらいすると、インターネットとは、パソコンと言う自動車を使って色々な所に行くための「巨大な道路網」だと言うこと。

 そしてこの道路網とあなたのパソコンをつなぐために「私道」が必要であるということ。

 この二つが分かればインターネットはもうへっちゃらである。

6)未来のあなた

 それでは最後に、パソコンとインターネットを使いこなした企業が三〜四年後にこうなっているのでは、と言う未来図を考えてみよう。

 パソコンとインターネットが普及すると、一番変わるのが商売の方法である

 今までの「紙の伝票・注文書」「FAX・郵便」と言った商売のやり方は、間違いなく変化していく。紙の伝票を、FAXや郵便でやり取りすると言ったやり方から、パソコン同士がインターネットでペーパーレスに注文をやり取りする、と言った方法に確実に変わっていくだろう。

 今までは、紙で伝票をやり取りして、それを自分で帳簿に転記したり、パソコンに入力したりと言うやり方だった。これがインターネットを活用すると、パソコンの自動処理と組み合わせて、ものすごい省力化とスピードアップが実現する。発注企業が、仮に十七時に出した注文に対し、受注企業のパソコンが自動処理して、翌朝に受注・請求・納期データを返信し、同時に自社の商品手配が終了している、そういう世界がもう目の前である。

 こんな仕組みは夢物語りと思うかもしれないが、アメリカのデルとかシスコとか言った有名企業は既にこう言う仕組みを実現して大変な利益をあげている。例えば日本でも、デル社のホームページでパソコンを注文してみよう。何百種類ものスペックの組み合わせで、オーダーメードの自分オリジナルのパソコンを注文できる。価格はその場でパソコンが自動計算し、クレジットカード会社に請求がされると同時に、シンガポールの契約工場にその注文データが送信され、現地で組立が行われ、数日後には宅急便でオーダーメードパソコンが配送されるのである。これはインターネットとパソコンを活用した、究極のオーダーメイドシステムだろう。

 大手企業は、こうしたインターネット+パソコンによる商売の仕組みに対応できない企業との取引を、徐々に減らして行くだろう。逆に対応できる企業は、今までより低コスト・短納期で商品を提供できるから、ライバル企業に対して大きなアドバンテージを得られるわけだ。

 もちろんこういう世界が全てではないし、従来のやり方が残るのも確実だ。でも恐らく三〜四年後には、何割かの取引がこの新しい商売のルールで行われることになる。

 その時に新しい商売のやり方に対応できる企業と、対応できない企業がはっきりと色分けされてしまうのだ。

 あなたの会社はどちらだろうか?

 

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